【求人業界に激震】Indeedクローリング終了で求人が消える?今すぐ企業が取るべき対策3つ

はじめまして、HR PLUS代表の杉内です。

2025年の求人業界におけるビッグニュースといえば、Indeedから発表された「クローリング終了」のお知らせではないでしょうか。

これまでは企業の採用サイトや各種求人サイトから自動で求人情報を収集し、Indeedに掲載される仕組みがありました。

しかし、2025年4月以降はクローリング機能が廃止され、場合によっては求人の閲覧数や応募数が激減してしまう可能性があるのです。

特に影響を受けるのは、自社の採用サイトで求人を公開している企業です。この対策としては3つあります。

  • Indeedに直接投稿できるようにアカウントを開設する(シンプルで即効性あり)
  • Indeed連携対応のATSを利用する(AirWorkなど)
  • 採用サイトをIndeedの仕様に合わせて改修する(長期的な改善策)

どの方法を選ぶべきかは、自社の採用戦略やリソースによって異なりますが、もっともシンプルで即効性があるのは①の「直接投稿」です。

この記事では、Indeedクローリング終了の影響と、企業がどのように対応すれば良いのかを詳しく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、貴社の採用活動に活かしてください。

また、「自社にとって最適な方法がわからない」「どの対策を選ぶべきか相談したい」という方は、ぜひ弊社の無料相談をご利用ください。貴社に合った最適な採用戦略を一緒に考えます。

目次

Indeedのクローリング終了とはどういう意味なのか

Indeedの「クローリング終了」によって、これまで自社採用サイトや求人メディアから自動で情報を取得し、Indeedに掲載されていた求人が、今後は自動で掲載されなくなります。これが採用活動にどれほど大きな影響を与えるのか、まだピンと来ていない方もいるかもしれません。

飲食店の集客に例えるなら、Googleマップを見て来店してくれていた新規のお客さんたちが、ある日を境にゼロになるようなイメージです。大きな集客経路が一つなくなるなんて、想像するだけで怖いですよね。

採用の話に戻すと、Indeedのクローリング終了によって、今までIndeed経由で採用サイトに訪問していた求職者たちが、急にゼロになり、閲覧数や応募数が激減します。

同じくIndeedに自動掲載されていた求人サイトや人材紹介サイトなども打撃を受けることになります。

【復習】Indeedのクローリングとは何か?

「クローリング」とは、インターネット上の情報を自動的に収集し、データベースに登録する技術のことです。

Indeedはこれまで、企業の採用サイトや求人メディアの情報を自動で取得し、掲載していました。

クローリングによる求人掲載の仕組みは下記のとおりです。

企業が自社の採用ページに求人を掲載する

Indeedのクローラー(自動収集プログラム)が、そのページを巡回して情報を取得

取得した情報を基に、Indeed内に求人ページを自動生成し、求職者に表示する

この仕組みのおかげで、企業側は自社サイトで求人を掲載するだけで、Indeedにも自動転載されるため、追加の手間をかけずに広範囲の求職者に情報を届けることができていました。

クローリング終了の背景

Indeedがクローリングを終了する背景には、運営元であるリクルートの重要な戦略があります。

ひとことでいうと「求職者にとって安全で使いやすいサービスに生まれ変わること」が目的です。

さらに細かく分解していくと、下記のような狙いがあります。※仮説も含まれています。

  • 求人情報の標準化と品質向上
  • 応募(エントリー)の仕組みを統一化
  • Indeed利用企業を増やすための囲い込み戦略

【背景1】求人情報の標準化と品質向上

クローリングによって求人情報を収集することには、下記のようなデメリットがありました。

  • サイトによって求人情報のフォーマットが違う
  • ホームページに掲載されている古い求人情報が自動的に読み込まれてしまう
  • 複数のサイトに同じ求人情報が掲載されると重複してしまう

これらは求職者を混乱させる要因ですので、Indeed側にとってあまり良い状態ではありません。そのため、求職者体験と品質の向上を目指す狙いがあるのだと思います。

【背景2】応募(エントリー)の仕組みを統一化

Indeedに直接投稿された求人であれば、Indeed上でそのまま応募可能です。

しかし、外部サイトから収集してきた求人の場合は、応募ボタンを押すと外部サイトへ移動することになり、別の応募フォームへ入力しないといけません。

この仕様も求職者にとっては分かりづらいですし、中には怪しいと感じてしまう人もいるのではないかと思います。

【背景3】Indeed利用企業を増やすための囲い込み戦略

Indeedのクローリング終了は、単なる技術的な変更ではなく、「Indeedを中心とした求人市場の囲い込み戦略」と考えるのが自然です。

この施策により、企業はIndeed上での直接投稿やAirWork(採用管理システム)などを活用せざるを得なくなり、その結果としてIndeedの影響力と収益が拡大していきます。

囲い込み戦略の先には、Indeed内でより精度の高いマッチングを実現できる未来が待っていると考えられます。すでにダイレクトリクルーティング機能(スカウト)も実装されていますし、AIによる自動マッチングもそれほど遠い話ではないと思います。

クローリング終了に伴い企業が取るべき対応策3つ

  • Indeedに直接投稿できるようにアカウントを開設する(シンプルで即効性あり)
  • Indeed連携対応のATSを利用する(AirWorkなど)
  • 採用サイトをIndeedの仕様に合わせて改修する(長期的な改善策)

Indeedのクローリング終了に備えて、企業が取るべき行動について解説します。

①は今すぐにできる対策なので、まずはここから検討するのがおすすめです。

もしIndeedのアカウント開設が分からないという場合は、ぜひ弊社にご相談ください。

Indeedの運営本部に連絡してもいいのですが、Indeedは日々寄せられる大量の問い合わせを最小限のメンバーで対応しているので、一社一社に対して十分なサポートができないことがあります。

その点、弊社であれば無料相談で30分〜1時間程度お話を伺うことが可能です。

①Indeedに直接投稿できるようにアカウントを開設する

もっともシンプルで即効性があるのが、Indeedの企業アカウントを開設し、直接投稿を行うことです。

直接投稿のメリットは、下記の通りです。

  • 即時反映されるため、最新の求人情報を掲載可能
  • フォーマットが統一され、求職者が比較しやすくなる
  • Indeed上で簡単にデータを確認できる
  • 採用市場レポートを活用し、エリアごとの平均給与などを確認できる
  • Indeed上で簡単に応募できるため応募率が向上しやすい

アカウント開設については、下記の記事に詳しくまとめていますので、参考にしてください。

②Indeed連携対応のATSを利用する

Indeedに対応しているATSを利用するのも1つの手法です。※ATS=採用管理ツールのこと

代表的なものはリクルートが運営するAirWorkですが、アカウントを開設しようとすると審査待ちで2ヶ月程度かかります。※2024年下半期時点での情報です。

もう一つ有名なATSが「engage」です。こちらはスピーディにアカウント開設できますが、Indeed PLUSには対応していないので、有料掲載しないことが前提となります。

おすすめの方法は、リスク管理の意味も込めて、AirWork、engage、Indeed、すべてのアカウントを開設しておくことです。

最近、闇バイトやマナーの悪い業者の影響で、リクルートの審査が厳しくなっており、AirWorkやIndeedはアカウントが停止されるリスクがあるので、いつでも求人掲載できる体制を作っておくのがおすすめです。

③採用サイトをIndeedの仕様に合わせて改修する

企業の採用サイトに掲載した求人情報が自動的にIndeedへ転載されなくなるとお伝えしましたが、Indeedの新しい仕様に適応させることでこの問題を解決できます。

具体的にいうと、従来のクローリングに代わる手法として、XMLフィードを活用した求人情報の連携が必要になります。

XMLフィードの話はシステム開発の領域であるため、採用担当者が深く理解する必要はありません。

もしすでに採用サイトをお持ちで取引している制作会社がいる場合は、「Indeedの仕様に合わせて、XMLフィードに対応したい」と伝えてみてください。

ただし、制作会社にもスケジュールの都合があり、すぐに対応できないことがあります。対応できるとしても、改修作業に時間がかかったり、コストがかかったりします。

スピーディな応急処置として、Indeedにアカウントを開設し、直接投稿できる体制を作っておくことをおすすめします。

▼XMLフィードとは(クリックorタップ)

求人情報をデータ化し、Indeedに適切な形式で送信する仕組みのことです。

求人情報の更新や新規追加がリアルタイムで反映されるメリットがあります。

【対応手順】

  • Indeedの公式ドキュメントを確認し、XMLの仕様を把握する
  • 自社の採用ページのデータをXML形式に変換する
  • IndeedのAPIを利用し、XMLフィードを送信する
  • Indeedの審査をクリアし、掲載が開始される

採用サイトをIndeedの仕様に合わせて改修できない場合の対処法

  • 自社にエンジニアがいない
  • 制作会社に問い合わせたけど、対応できないと言われた
  • 制作会社に改修依頼する予算がない

Indeedの新しい仕様に合わせて採用サイトを改修したくても、上記のような理由で改修できない場合があります。

こんなときは、ひとまずIndeedとengageに登録しましょう。

どちらも無料で始められますし、1〜2日で求人掲載が完了します。

時間に余裕があれば同時にAirWorkも登録しておくことをおすすめします。※審査が2ヶ月以上かかる可能性あり

FAQ よくある質問

Indeedに自社の求人が掲載されていますが、直接投稿なのかATSなのかクローリングなのか、どのように見分ければいいですか?

Indeedの求人を一番下までスクロールすると、「掲載元」と記載された箇所があり、ここを見て判断できます。掲載元に「Indeed」と書かれていれば直接投稿できています。「engage」と記載されている場合もありますし、「自社の名前」や「doda」「ハローワーク」と記載されている場合もあります。

AirWorkのアカウント開設をして審査待ちですが、終わる気配がありません。どうすればいいですか?

Indeedとengageのアカウントを開設しましょう。最近のAirWorkは、審査が非常に厳しくなっており、私のクライアントの例でいうと、2ヶ月ほど時間がかかりました。

Indeedとengageにまったく同じ求人を掲載するとどうなりますか?

重複判定されて、先に公開した求人がIndeedから消えて、あとで公開した求人だけが残ります。

ハローワークに求人掲載していますが、クローリング終了の影響を受けますか?

ハローワークの求人も今までクローリングで自動掲載されていたので今後は影響を受けます。ただし、ハローワークまたはIndeedの仕様が変わる可能性があるので、そのときはまた復活するかもしれません。

まとめ

Indeedのクローリング終了は、企業の採用活動に大きな影響を及ぼします。

これまで自社の採用サイトや求人サイトに求人を掲載するだけで、Indeedにも自動転載されていた仕組みがなくなり、今後は求人情報を手動またはATS経由で管理する必要があります。

この変化に対応するために、企業が取るべき対策をおさらいしましょう。

  • Indeedに直接投稿できるようにアカウントを開設する(シンプルで即効性あり)
  • Indeed連携対応のATSを利用する(AirWorkなど)
  • 採用サイトをIndeedの仕様に合わせて改修する(長期的な改善策)

特に短期間で影響を最小限に抑えるためには、①の「直接投稿」が最も有効な手段です。

ただし、中長期的な視点で見れば、Indeedの仕様に合わせて採用サイトを改修し、ATSを活用して効率的な採用フローを構築することが、今後の採用活動において競争力を維持する鍵となります。

企業ごとの採用戦略やリソースに応じて、最適な対策を選択し、早めの対応を進めることが重要です。

「どの対応策を選ぶべきか分からない」「最適な採用戦略を相談したい」といったご相談があれば、ぜひ弊社の無料相談をご活用ください。

Indeedの変化に適応し、より効果的な採用活動を実現するために、今すぐ行動を開始しましょう。


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